情報文化論10
note Item Type Metadata
note
# 映画とテレビの歴史
## 映画(フィルム)の歴史
### 映画の誕生と発展
- **1880年代**:ロール式フィルムの開発により、画像に連続性を与えることが可能になった
- 見世物から**メディア**へと進化
### 映画の利用と発展
#### プロパガンダとしての利用(ヨーロッパ)
- 戦争映画などの作成により、プロパガンダに利用された
- 爆撃などの映像が残されていることが多く、戦争の状況を記録して有利な状況を残し、大衆の世論操作に使用された
- 発生することを記録することによって、現状を相手に伝える
- **ドイツのヒトラーが初めて映像をプロパガンダに使った**
#### エンターテイメントとしての発展(アメリカ)
- 新しいビジネスとして発展:小説のドラマ化・風刺映画・アニメーション
- **1960年代まで**の特徴:
- **社会に対するメッセージ(大人向け)**
- 「怒りの葡萄」(1940年):アメリカの小説を映画化。農民の搾取を描いたもの
- チャップリン、オードリーヘップバーン(「ローマの休日」)など、俳優が生まれ始める
- **アニメーション(ディズニー映画)**:子供向け → TV映画の番組作りの基礎
- **1980年代以降**:非日常的見世物としての性質を特化
- 特撮、壮大なスケールの作品が主流
- 代表作品:「インディ・ジョーンズ」「グーニーズ」「ジョーズ」→スピルバーグ
- **例:『ジョーズ』**
- 海水浴を楽しんでいたら海水浴場に巨大なサメが現れる
- サメの1/3を表すことがない(尾びれだけ見せて胴体をあまり見せない)
- 初期は予算削減のためにサメのひれのみしか用意されておらず、コメディアンの演技によって映画を作成した
| 時期 | 主な特徴 | 代表作品・人物 |
|-----------------|------------------------------------------|--------------------------------------------------|
| 1930〜1960年代 | 社会批評・成人向けドラマ、俳優スターの登場 | 「怒りの葡萄」、チャップリン、オードリー・ヘップバーン |
| 1940〜1950年代 | アニメーションや子ども向け作品が拡大 | ディズニー作品群 |
| 1980年代以降 | 特撮・大作志向、シリーズ化による商業化 | 「ジョーズ」「インディ・ジョーンズ」「グーニーズ」 |
### 映画の商業的成功
- 商業的に成功を収めたため、シリーズ化される作品が出始めた
- 成功の判断基準:
- **興行収入**:映画がどれだけお金を稼いだかを示す指標
- **動員数**:映画を観に来た人の数
---
## テレビ(TV)の歴史
### テレビの定義
- **TV = Television(テレビジョン)**:遠くへ画像を伝達する手段(tele = 遠くへ、vision = 画像)
- **TV ≠ ラジオ + 画像(写真)**
- 写真は1920年代以降に一般的にも普及
- 音声を送る技術:電信、電話、ラジオ
- 画像を送る技術:写真、映画、TV
- **別の技術として開発された**
### テレビの技術開発の歴史
- **1873年**:イギリスで画像を電気に変換し離れたところに送る実験を開始
- **1884年**:ニプコー板とTV原理の発明
- **1897年**:F.ブラウン管の発明
- **1911年**:ニプコー板 + ブラウン管によるTV開発(ボリス・ロージング)
#### 日本のテレビ開発
- **1923年**:高柳健次郎(浜松市出身)電子式走査方法の研究
- **1926年**:高柳健次郎 → 伝送受像に成功
- 最初は「イ」が表示された(これは「いろはにほへと」を使っていたため最初の文字の「イ」が選択された)
- 走査線16本、無線方式1600画素
- **この時には静止画しか送れなかった**
#### 動画伝送の実現と実用化
- **1927年**:ファーンズワースにより映像撮影に成功(動画)
- **1936年**:ベルリンオリンピックのTV中継
- **1939年**:ニューヨーク万国博覧会での実況中継
```mermaid
timeline
title テレビ技術開発タイムライン
1873 : イギリスで画像電送実験開始
1884 : ニプコー板とTV原理の発明
1897 : ブラウン管の発明
1911 : ニプコー板+ブラウン管によるTV試作
1923 : 高柳健次郎が電子式走査を研究
1926 : 高柳健次郎が伝送受像に成功
1927 : ファーンズワースが動画を撮影
1936 : ベルリン五輪のTV中継
1939 : ニューヨーク万国博覧会で実況
```
---
## 用語集
### チャップリン
イギリス出身の俳優・映画監督・脚本家であり、サイレント映画時代の巨匠。代表作に『モダン・タイムス』や『独裁者』などがあり、社会風刺や人間愛を描く作品で世界中で愛された。「喜劇王」と称され、映画に感動や笑いとともに社会批評を持ち込んだ。
### オードリーヘップバーン
イギリスの女優であり、1950〜60年代を代表する映画スター。エレガントな容姿と演技で多くのファンを魅了した。代表作に『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』などがあり、『ローマの休日』ではアカデミー主演女優賞も受賞した。人道活動家としても有名。
### ローマの休日
1953年に公開されたアメリカ映画。監督はウィリアム・ワイラー。ヨーロッパを訪れた王女(オードリーヘップバーン)と新聞記者(グレゴリー・ペック)が1日だけの冒険を繰り広げるラブストーリー。ヘップバーンの代表作であり、ローマの美しい風景とともに純粋なロマンスが描かれた。
### 怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)
1940年公開のアメリカ映画。原作はジョン・スタインベックの小説。監督はジョン・フォード。大恐慌時代のアメリカで、農民の一家が厳しい環境下で生き抜こうとする姿を描き、社会問題や貧困、移民労働者の搾取などをテーマとした。アメリカ社会への鋭いメッセージを投げかけている。
### インディ・ジョーンズ(Indiana Jones)
1981年公開の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』を第1作とするアドベンチャー映画シリーズ。考古学者で冒険家のインディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)が世界各地の秘宝を巡り、危険な冒険を繰り広げる。特撮や壮大なスケールのアクション、高いエンターテイメント性が特徴。シリーズは『魔宮の伝説』『最後の聖戦』『クリスタル・スカルの王国』『運命のダイヤル』など複数作が製作された。
### グーニーズ(The Goonies)
1985年公開のアメリカ映画。オレゴン州の小さな町を舞台に、少年少女たちが伝説の海賊の宝を探しに冒険へ出るファンタジー・アドベンチャー作品。友情や絆、成長を描いたストーリーで子どもから大人まで幅広い支持を集める。「冒険」「少年たちの団結」「夢」といった要素が強調された80年代を代表する娯楽映画。
### スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)
アメリカを代表する映画監督・プロデューサー。『ジョーズ』『未知との遭遇』『E.T.』『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』など多くのヒット作を生み出した。大規模な特撮や最新技術を駆使し、感動とエンターテイメントを両立させる作品が特徴。80年代以降のハリウッド映画界に多大な影響を与えている。
Collection
Citation
unjuno, “情報文化論10,” unjuno'sResearchLibrary, accessed October 7, 2026, https://archive.unjuno.org/items/show/142.
コメント