ロボット工学7
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動力学と運動学
動力学と運動学の違い
動力学(ドウリキガク)
- 定義: 位置、速度、加速度、力が出てくる
- 運動方程式: 力の関係式
- 注意: 動くものを対象にした力学(「ドウリョクガク」ではない)
運動学(ウンドウガク)
- 定義: 位置関係のみを扱う
- 説明: 任意の部品を動かすと、それに関連した部品が動く
- 別名: キネマティック
重要: 動力学の運動方程式と運動学は異なる概念なので注意(間違いやすい)
- 運動方程式: 力の関係
- 運動学: 位置関係のみ
動力学の基礎
鉄球を落とす例
鉄球を落とす場合、その鉄球は徐々に加速する。
グラフ表現
速度(v) | / | / |/ ーーーーーーーーー時間(t) 位置(x) | / || |/ ーーーーーーーーー時間(t) (t^2に比例する)
- 位置は2乗カーブに比例する
- 位置から速度を求めるには微分する
- 速度から加速度を求めるには微分する
- 加速度から速度を求めるには積分する
- 速度から位置を求めるには積分する
注意: この条件では加速度が一定なので、速度は時間に比例して変化する。
時間による微分
ここでは時間tによる微分を扱う(微小時間の範囲での平均変化率)。
微分を扱う場合、横軸が微分する変数の値となるのが一般的。この場合はtが横軸に当たるので、このtで微分する。
速度(位置の時間微分)
時間tによる微分(位置変位xを時間tで微分)
v = dx/dt = ẋ
- v: 速度(velocity)
- ẋ: 時間で微分したことを省略記法で表現(ニュートンの記法、xの上に点)
加速度(速度の時間微分)
a = dv/dt (速度を時間で微分) = d²x/dt² = ẍ (xの上に2つの点、2階微分)
注意: 動力学では時間の微分を、ẋ(1階微分)やẍ(2階微分)で表す(ニュートンの記法)。
積分
x = ∫v dt (tでxを積分)
微分の表現方法
ニュートンの記法
- 時間微分: ẋ(xの上に点)、ẍ(xの上に2つの点)など
- 1階微分: ẋ = dx/dt
- 2階微分: ẍ = d²x/dt²
- アイザック・ニュートン(イギリスの数学者・物理学者)が使用していた
- 動力学では特に時間微分に ẋ, ẍ の記法がよく使われる
ライプニッツの記法
- dy/dx や df(x)/dx など(分数形式)
- ゴットフリート・ライプニッツ(ドイツの数学者)が考案
- Δy/Δx や Δf(x)/Δx などが元(差分商から発展)
ラグランジュの記法
- f'(x) や y' など(プライム記号)
- ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ(フランスの数学者)が使用
- 関数の導関数を表す際によく使われる
運動方程式
例1: 重力による落下
t=0の時に鉄球を離す。
- 鉄球には重力加速度が一定で常にかかる → gと表す
- 鉄球の質量をm[kg]とする
- 質量: どこでも一定の値
- 重さ: 重力によって変化するその時の測定値
この条件時にかかる力は以下の式で表される:
F = mg
- F: 重力(力)[N]
- m: 質量[kg]
- g: 重力加速度[m/s²]
- mg: 力[N]
これらは運動方程式であり、力の関係式として表される。
例2: 加速度による運動
加速度a[m/s²]で表される。
ーーーーーーー
| |→引っ張る力F[N](ニュートン)
| |
ーーーーーーーーーーーーー
質量m[kg](質量はkgを一般的に使う)
F = ma (ただし、加速度が一定) または F = mẍ
単位
- 位置xの単位: [m]
- 速度vの単位: [m/s]
- 加速度aの単位: [m/s²]
並進運動と回転運動
並進運動(平行移動)
□→F a→
- 位置: x[m]
- 速度: v = ẋ[m/s]
- 加速度: a = ẍ[m/s²]
- 力: F[N]
- 質量: m[kg]
運動方程式:
F = ma F = mẍ
回転運動
円盤を回転させる場合、回転角(回転角度の量)を扱う。
- 回転角: 任意の角度の変位(どれだけ位置が変化したか)→ Θ[rad](ラジアン)
回転運動の物理量
- 角度: Θ[rad]
- 角速度: ω = Θ̇[rad/s]
- 角加速度: α = Θ̈[rad/s²]
- トルク: τ[N·m](よくτ(タウ)で表現される)
- 慣性モーメント: J[kg·m²](よくJが使われる)
慣性モーメントとは?
定義: 回しやすさ(まわしにくさ)
例: 同じ材料で同じ質量の円盤で、半径が違う場合(r₁ > r₂)
- 円盤の慣性モーメントは I = (1/2)mr² で表されるため、半径が小さい(r₂)方が慣性モーメントが小さい
性質:
- 慣性モーメントが小さいものは素早い動作に向く
- 慣性モーメントが大きいものは回転の安定化作用を生み出すのに使われる(フライホイールなど)
- 注意: 慣性モーメントは形状によっても変わるので形状が重要である
回転の運動方程式
τ = JΘ̈
この式が回転の運動方程式である。
並進運動の運動方程式(再掲)
F = ma
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Citation
unjuno, “ロボット工学7,” unjuno'sResearchLibrary, accessed October 9, 2026, https://archive.unjuno.org/items/show/118.
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