ロボット工学7

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2025-11-06

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CC BY-NC 4.0 - 非営利目的のみ許可

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動力学と運動学

動力学と運動学の違い

動力学(ドウリキガク)

  • 定義: 位置、速度、加速度、力が出てくる
  • 運動方程式: 力の関係式
  • 注意: 動くものを対象にした力学(「ドウリョクガク」ではない)

運動学(ウンドウガク)

  • 定義: 位置関係のみを扱う
  • 説明: 任意の部品を動かすと、それに関連した部品が動く
  • 別名: キネマティック

重要: 動力学の運動方程式と運動学は異なる概念なので注意(間違いやすい)

  • 運動方程式: 力の関係
  • 運動学: 位置関係のみ

動力学の基礎

鉄球を落とす例

鉄球を落とす場合、その鉄球は徐々に加速する。

グラフ表現

速度(v)
|  /
| /
|/
ーーーーーーーーー時間(t)

位置(x)
| /
||
|/
ーーーーーーーーー時間(t)
(t^2に比例する)
  • 位置は2乗カーブに比例する
  • 位置から速度を求めるには微分する
  • 速度から加速度を求めるには微分する
  • 加速度から速度を求めるには積分する
  • 速度から位置を求めるには積分する

注意: この条件では加速度が一定なので、速度は時間に比例して変化する。

時間による微分

ここでは時間tによる微分を扱う(微小時間の範囲での平均変化率)。

微分を扱う場合、横軸が微分する変数の値となるのが一般的。この場合はtが横軸に当たるので、このtで微分する。

速度(位置の時間微分)

時間tによる微分(位置変位xを時間tで微分)

v = dx/dt
  = ẋ
  • v: 速度(velocity)
  • ẋ: 時間で微分したことを省略記法で表現(ニュートンの記法、xの上に点)

加速度(速度の時間微分)

a = dv/dt          (速度を時間で微分)
  = d²x/dt²
  = ẍ              (xの上に2つの点、2階微分)

注意: 動力学では時間の微分を、ẋ(1階微分)やẍ(2階微分)で表す(ニュートンの記法)。

積分

x = ∫v dt          (tでxを積分)

微分の表現方法

ニュートンの記法

  • 時間微分: ẋ(xの上に点)、ẍ(xの上に2つの点)など
    • 1階微分: ẋ = dx/dt
    • 2階微分: ẍ = d²x/dt²
  • アイザック・ニュートン(イギリスの数学者・物理学者)が使用していた
  • 動力学では特に時間微分に ẋ, ẍ の記法がよく使われる

ライプニッツの記法

  • dy/dx や df(x)/dx など(分数形式)
  • ゴットフリート・ライプニッツ(ドイツの数学者)が考案
  • Δy/Δx や Δf(x)/Δx などが元(差分商から発展)

ラグランジュの記法

  • f'(x) や y' など(プライム記号)
  • ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ(フランスの数学者)が使用
  • 関数の導関数を表す際によく使われる

運動方程式

例1: 重力による落下

t=0の時に鉄球を離す。

  • 鉄球には重力加速度が一定で常にかかる → gと表す
  • 鉄球の質量をm[kg]とする
    • 質量: どこでも一定の値
    • 重さ: 重力によって変化するその時の測定値

この条件時にかかる力は以下の式で表される:

F = mg
  • F: 重力(力)[N]
  • m: 質量[kg]
  • g: 重力加速度[m/s²]
  • mg: 力[N]

これらは運動方程式であり、力の関係式として表される。

例2: 加速度による運動

加速度a[m/s²]で表される。

    ーーーーーーー
    |          |→引っ張る力F[N](ニュートン)
    |          |
ーーーーーーーーーーーーー
質量m[kg](質量はkgを一般的に使う)
F = ma              (ただし、加速度が一定)
または
F = mẍ

単位

  • 位置xの単位: [m]
  • 速度vの単位: [m/s]
  • 加速度aの単位: [m/s²]

並進運動と回転運動

並進運動(平行移動)

□→F
a→
  • 位置: x[m]
  • 速度: v = ẋ[m/s]
  • 加速度: a = ẍ[m/s²]
  • 力: F[N]
  • 質量: m[kg]

運動方程式:

F = ma
F = mẍ

回転運動

円盤を回転させる場合、回転角(回転角度の量)を扱う。

  • 回転角: 任意の角度の変位(どれだけ位置が変化したか)→ Θ[rad](ラジアン)

回転運動の物理量

  • 角度: Θ[rad]
  • 角速度: ω = Θ̇[rad/s]
  • 角加速度: α = Θ̈[rad/s²]
  • トルク: τ[N·m](よくτ(タウ)で表現される)
  • 慣性モーメント: J[kg·m²](よくJが使われる)

慣性モーメントとは?

定義: 回しやすさ(まわしにくさ)

例: 同じ材料で同じ質量の円盤で、半径が違う場合(r₁ > r₂)

  • 円盤の慣性モーメントは I = (1/2)mr² で表されるため、半径が小さい(r₂)方が慣性モーメントが小さい

性質:

  • 慣性モーメントが小さいものは素早い動作に向く
  • 慣性モーメントが大きいものは回転の安定化作用を生み出すのに使われる(フライホイールなど)
  • 注意: 慣性モーメントは形状によっても変わるので形状が重要である

回転の運動方程式

τ = JΘ̈

この式が回転の運動方程式である。

並進運動の運動方程式(再掲)

F = ma

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Citation

unjuno, “ロボット工学7,” unjuno'sResearchLibrary, accessed October 9, 2026, https://archive.unjuno.org/items/show/118.

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