デジタル信号処理4

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数式による連続時間信号と離散時間信号の表現

概要
この講義では、サンプリングによって得られる離散時間信号を数式で表す方法について学習します。

連続時間信号

連続時間信号は、時間変数 t が連続的に変化する信号です。

例:1Hz正弦波

連続時間信号(1Hz正弦波)は以下のように表されます:

xa(t) = sin(2π × 1 × t)

数式の各要素の説明

2π 1周(1回転)に相当する角度 [rad] 正弦波が1周期を完了するために必要な角度
1 1秒当たりの振動数(周波数) [Hz] 1秒間に1回の完全な振動を意味する
t 時刻 [sec](連続変数) 時間軸上の任意の点を表す変数
例:t = 0秒、t = 0.5秒、t = 1秒など
連続的:t = 0.0001秒、t = 0.0002秒のように、どんな細かい時間でも指定できる
xa(t) 連続時間信号の振幅 時刻 t における信号の値

物理的意味
この式は「1秒間に1回振動する正弦波」を表しており、2π · 1 · t の部分は「時刻 t における位相角」を示しています。

サンプリング

連続時間信号を離散時間信号に変換する過程をサンプリングと呼びます。

サンプリング条件

t = nT (n は整数)

サンプリングの各要素の説明

T サンプリング周期 [sec] 1秒当たりのサンプリング数の逆数
例:4Hzでサンプリング → T = 1/4 = 0.25秒
n 正規化された時刻(無次元) サンプリングされた点の個数(インデックス)
例:n = 0, 1, 2, 3, 4, ... のように順番に番号付け
キュー(順番)のような概念

サンプリングの意味

サンプリング周期 T を用いて時刻の変数 t を離散化します。

  • 連続時間 t → 離散時間 n(整数)
  • 各 n に対応する時刻:t = nT

離散時間信号

離散時間信号は、連続時間信号をサンプリングして得られます。

離散時間信号の表現

x(n) = xa(nT), n = -∞ ~ ∞

n = -∞ ~ ∞ の意味:

  • 理論的には無限の過去から無限の未来までサンプルが存在
  • 実際の信号処理では有限の範囲(例:n = 0, 1, 2, ..., N-1)で扱う
  • 数学的な表現として「すべての整数 n に対して定義される」ことを示す

離散時間信号の各要素の説明

x(n) 離散時間信号の振幅 サンプル番号 n における信号の値
例:x(0), x(1), x(2), x(3), ... のように各サンプル点の値
n 正規化された時刻(無次元) サンプル番号(インデックス)
整数値:n = 0, 1, 2, 3, 4, ...
時間軸ではなく、サンプル順序を表す

正規化について

  • 正規化の意味: 連続時間 t をサンプリング周期 T で割った値
  • t = nT の関係: 各サンプル点 n に対応する実際の時刻
  • 「1サンプル、2サンプル、...」: 時間ではなく、サンプルの順番で考える
  • 無次元: n は時間の単位を持たない純粋な数値

具体例:1Hzの正弦波を4Hzでサンプリング

連続時間信号

xa(t) = sin(2π × 1 × t)

サンプリング条件

  • サンプリング周波数: Fs = 4 Hz
  • サンプリング周期: T = 1/Fs = 1/4 = 0.25 sec

離散時間信号

x(n) = xa(nT) = xa(n × 0.25) = sin(2π × 1 × n × 0.25) = sin(0.5πn)

サンプル値

0 0.00 0
1 0.25 1
2 0.50 0
3 0.75 -1
4 1.00 0

重要なポイント

ポイント1
離散時間信号と連続時間信号の相互関係を明確にするためには、標本化周期 T の情報が必要

ポイント2
4Hzでサンプリングしたため、離散時間信号 x(n) では、1秒間の長さの信号を生成するためには4サンプル必要となる

サンプリング定理
元の信号の最高周波数成分がサンプリング周波数の半分以下である必要があります。

まとめ

学習内容のまとめ

  • 連続時間信号 xa(t) をサンプリング周期 T でサンプリング
  • 離散時間信号 x(n) = xa(nT) が得られる
  • 変数 n は正規化された時刻(無次元)
  • サンプリング周波数とサンプリング周期の関係: Fs = 1/T

関連トピック
この内容を理解したら、次は「フーリエ変換」や「デジタルフィルタ」について学習することをお勧めします。

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Citation

unjuno, “デジタル信号処理4,” unjuno'sResearchLibrary, accessed October 9, 2026, https://archive.unjuno.org/items/show/99.

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