デジタル信号処理8

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ナイキストの定理(サンプリング定理)とエイリアシング(折り返し雑音)

はじめに

サンプリング定理(ナイキストの定理)は、連続時間信号を離散時間信号に変換する際に、元の信号を完全に復元するために必要な条件を定めた重要な定理である。この定理を理解することは、ディジタル信号処理の基礎となる。

基本用語の定義

連続時間信号と離散時間信号

  • 連続時間信号 x_a(t): 時間 t が連続的に変化する信号。アナログ信号とも呼ばれる。
  • 離散時間信号 x(n): 時間が離散的な値(n = 0, 1, 2, ...)でのみ定義される信号。ディジタル信号とも呼ばれる。

サンプリング周波数と標本化間隔

  • サンプリング周波数 F_s [Hz]: 1秒間に取得するサンプル数
  • 標本化間隔 T_s [秒]: サンプル間の時間間隔。T_s = 1/F_s の関係がある。

ナイキスト周波数

  • ナイキスト周波数 F_N [Hz]: サンプリング周波数の半分の値。F_N = F_s/2
  • 例: サンプリング周波数が 4000 Hz の場合、ナイキスト周波数は 2000 Hz となる。

サンプリング定理の内容

定理の定式化

標本化する前の連続時間信号が含んでいる最大の周波数成分を F_max [Hz] とする。また、この信号を標本化周波数 F_s [Hz] で標本化して、離散時間信号が得られたとする。このとき、

F_s ≥ 2F_max

の関係が満たされていれば、この離散時間信号から元の連続時間信号を完全に復元することができる。

別の表現

サンプリングされる連続時間信号の最大周波数成分がナイキスト周波数より小さい場合、サンプリング定理が満足される。

F_max < F_s/2 または F_max < F_N

※ 注意: 等号を含む場合(F_max = F_s/2)は、理論的には復元可能だが、実用的には完全な復元が困難な場合がある。そのため、通常は等号を含まない条件(F_max < F_s/2)を満たすことが推奨される。

角周波数による表現

角周波数 [rad/sec] を用いた場合のサンプリング定理は以下のように表現される。

Ω_s ≥ 2Ω_max

ここで、Ω = 2πF の関係がある。

※ rad の単位を使うと、位相の値の変化が 2π rad に関して周期的となることから、「サンプリング角周波数である Ω_s の整数倍を中心として、スペクトルのコピーが無限に現れる」ことが理解しやすい。

振幅スペクトルに基づく説明

  • 復元可能な信号の振幅スペクトル
    • 周波数範囲: -F_max ~ F_max
    • 条件: F_s/2 > F_max の関係が満たされている
    • 結果: スペクトルのコピーが元のスペクトルと重ならない
  • 復元不可能な信号の振幅スペクトル
    • 周波数範囲: -F_max ~ F_max
    • 条件: F_s/2 ≤ F_max の関係となっている
    • 結果: スペクトルのコピーが元のスペクトルと重なり、エイリアシングが発生

サンプリング定理の詳細説明

1. 前提条件

ある連続時間信号 x_a(t) があらかじめ与えられているとする。

また、この連続時間信号 x_a(t) のフーリエ変換(すなわちスペクトル)を X_a(jF) とする。

※ F は周波数 [Hz]

さらに、このスペクトル X_a(jF) が、以下のように周波数 F_max [Hz] の範囲内に帯域制限されているとする。

X_a(jF) = 0 (|F| ≥ F_max のとき)

すなわち、連続時間信号は最大周波数成分 F_max 以下の周波数成分のみを含む帯域制限信号である。

※補足: スペクトル X_a(jF) は本来ならば複素数となるが、ここでは説明をわかりやすくするため、X_a(jF) を縦軸に関して対称な実関数と仮定して考えることが多い。実際の信号では、X_a(-jF) = X_a*(jF)(共役複素数)の関係が成り立つ。

2. 標本化によるスペクトルの変化

前述のスペクトルをもつ連続時間信号を、サンプリング周波数 F_s [Hz] で標本化するとどうなるか?

標本化前の信号

  • 時刻領域: 連続時間信号 x_a(t)
  • 周波数領域: スペクトル X_a(jF)
  • 周波数範囲: -F_max ~ F_max
  • 特性: 連続的な時間軸上で定義される

標本化後の信号

  • 時刻領域: 離散時間信号 x(n) = x_a(nT_s)(n = 0, ±1, ±2, ...)
  • 周波数領域: スペクトル X(e^jω)(離散時間フーリエ変換)
  • 周波数範囲: 周期的に繰り返される(基本周期: F_s)
  • 特性: 標本化間隔 T_s = 1/F_s ごとにサンプル値が定義される

スペクトルのコピー現象

標本化によって、標本化前の信号のスペクトルのコピーが、原点からサンプリング周波数 F_s の整数倍ずつずれた箇所に、無限個発生する。

スペクトルのコピー現象の図解:

連続時間信号のスペクトル X_a(jF)
振幅
  |
  |     |              |
  |-----+--------------+----- 周波数
       -F_max           F_max

サンプリング後の離散時間信号のスペクトル X(e^jω)
振幅
  |
  |     |              |              |              |
  |-----+--------------+--------------+--------------+----- 周波数
       -F_s-F_max    -F_max          F_max         F_s+F_max
         ↑            ↑              ↑              ↑
      第-1コピー    元のスペクトル   元のスペクトル   第1コピー

F_max < F_s/2 の場合、コピー同士が重ならないため、エイリアシングは発生しない。

数学的には、離散時間信号のスペクトル X(e^jω) は以下のように表現される。

X(e^j2πF/F_s) = (1/T_s) Σ[k=-∞ to ∞] X_a(j2π(F - kF_s))

または、正規化角周波数 ω = 2πF/F_s を使用する場合:

X(e^jω) = (1/T_s) Σ[k=-∞ to ∞] X_a(j((ω - 2πk)/T_s))

ここで:

  • F [Hz]: 物理周波数
  • ω [rad]: 正規化角周波数(ω = 2πF/F_s)
  • F_s [Hz]: サンプリング周波数
  • T_s [秒]: 標本化間隔(T_s = 1/F_s)

補足: 「スペクトルのコピーが発生すること」について

具体例: 1 Hz の正弦波の連続時間信号を、4 Hz でサンプリングして得られる離散時間信号について考える。

  • 元の信号: sin(2π × 1 × t) = sin(2πt)
  • サンプリング周波数: F_s = 4 Hz
  • ナイキスト周波数: F_N = 2 Hz

サンプリングされた 1 Hz 正弦波には、1 Hz の成分だけでなく、3 Hz, 5 Hz, 7 Hz, ... の成分も含まれている。これは、標本化によってスペクトルのコピーが F_s = 4 Hz の整数倍の位置に発生するためである。

  • 1 Hz 成分: 元の信号成分
  • 3 Hz 成分: -1 Hz 成分が F_s = 4 Hz の位置に折り返されたもの(4 - 1 = 3)
  • 5 Hz 成分: 1 Hz 成分が F_s = 4 Hz の位置に折り返されたもの(4 + 1 = 5)

3. サンプリング定理を満たしている場合(F_max < F_s/2)

条件

F_max < F_s/2 または F_max < F_N

すなわち、信号の最大周波数成分がナイキスト周波数より小さい場合。

スペクトルの状態

F_max < F_s/2 の場合は、サンプリングによって発生したスペクトルのコピーがもとの連続時間信号のスペクトルと重なることはない。したがって、もとの連続時間信号のスペクトルそのものがコピー成分によって歪むことはない。

  • 元のスペクトル: -F_max ~ F_max の範囲
  • 第1コピー: F_s - F_max ~ F_s + F_max の範囲
  • 第-1コピー: -F_s - F_max ~ -F_s + F_max の範囲
  • 重なり: なし(F_max < F_s/2 により、F_s - F_max > F_s/2 > F_max)

信号の復元

この離散時間信号をアナログ信号に変換する際に、-F_s/2 < F < F_s/2 の周波数領域の成分だけを取り出して出力すれば、サンプリング前の連続時間信号を完全に復元できる。

復元可能な周波数範囲の境界値について:

  • -F_s/2 < F < F_s/2: 厳密な不等式の場合、完全に復元可能
  • -F_s/2 ≤ F ≤ F_s/2: 等号を含む場合、F = ±F_s/2 の成分は復元できない可能性がある
  • 実用的には、F_max < F_s/2 の関係を満たすことが推奨される(等号を含まない)

復元方法:

  1. 離散時間信号 x(n) を D/A 変換器に入力
  2. 理想的な低域通過フィルタ(カットオフ周波数: F_s/2)を通す
  3. これにより、-F_s/2 < F < F_s/2 の範囲の周波数成分のみが出力される
  4. 元の連続時間信号 x_a(t) が復元される

復元の数学的根拠

サンプリング定理が満たされている場合、離散時間信号から連続時間信号を復元する式(シャノンの補間公式)は以下のようになる。

x_a(t) = Σ[n=-∞ to ∞] x(n) × sinc(π(t - nT_s)/T_s)

ここで、sinc(x) = sin(x)/x は sinc 関数である。

4. サンプリング定理を満たしていない場合(F_max ≥ F_s/2)

条件

F_max ≥ F_s/2 または F_max ≥ F_N

すなわち、信号の最大周波数成分がナイキスト周波数以上の場合。

エイリアシング(折り返し雑音)の発生

この場合はコピーの折り返し成分が元のスペクトルと重なってしまう。その結果として、元の信号にはなかった成分が発生し、元の信号が歪んでしまうので、サンプリング前のスペクトルとは異なる形になってしまう。ゆえに、こうなってしまった場合は、もとの連続時間信号を復元することはできなくなる。

エイリアシングのメカニズム

F_max ≥ F_s/2 であることから、元のスペクトルに隣り合っている折り返しコピーが元のスペクトルと重なってしまう。

  • 元のスペクトル: -F_max ~ F_max の範囲
  • 第1コピー: F_s - F_max ~ F_s + F_max の範囲
  • 重なり: F_s - F_max ≤ F_s/2 ≤ F_max の範囲で重なる

高周波成分(F > F_s/2)が低周波成分(F < F_s/2)に折り返されて現れる。例えば:

  • 元の信号に F = F_s/2 + ΔF の成分があると、F = F_s/2 - ΔF の位置に折り返される
  • 元の信号に F = F_s + ΔF の成分があると、F = ΔF の位置に折り返される

エイリアシングの例

具体例: 3 Hz の正弦波を 4 Hz でサンプリングする場合

  • 元の信号: sin(2π × 3 × t) = sin(6πt)
  • サンプリング周波数: F_s = 4 Hz
  • ナイキスト周波数: F_N = 2 Hz
  • 条件: 3 Hz > 2 Hz なので、サンプリング定理を満たしていない

この場合、3 Hz の成分は 4 - 3 = 1 Hz の位置に折り返される。したがって、サンプリング後の信号には 1 Hz の成分が現れるが、これは元の信号には存在しなかった成分である。

エイリアシングの折り返しの図解:

元の信号のスペクトル(3 Hz成分)
振幅
  |
  |              |
  |--------------+----- 周波数
                 3 Hz

サンプリング後のスペクトル(エイリアシング発生)
振幅
  |
  |     |              |
  |-----+--------------+----- 周波数
       1 Hz           3 Hz
        ↑              ↑
    折り返された成分  元の成分(重なり)

このように、ナイキスト周波数(2 Hz)を超える 3 Hz の成分が、1 Hz の位置に折り返されて現れる。

エイリアシングの用語

このように、元の信号にはなかった成分が発生する現象は、以下のように呼ばれる。

  • エイリアシング(Aliasing): 偽の周波数成分が現れる現象
  • 折り返し雑音(Folding Noise): 高周波成分が低周波領域に折り返される現象
  • スペクトルエイリアシング: 周波数領域での重なりによる歪み

サンプリング定理のまとめ

定理の要点

標本化する前の連続時間信号が含んでいる最大の周波数成分を F_max [Hz] とする。また、この信号を標本化周波数 F_s [Hz] で標本化して、離散時間信号が得られたとする。このとき、

F_s ≥ 2F_max

の関係が満たされていれば、この離散時間信号から元の連続時間信号を完全に復元することができる。

重要なポイント

  1. 帯域制限: 元の信号は最大周波数 F_max 以下の成分のみを含む帯域制限信号でなければならない
  2. サンプリング周波数: 少なくとも信号の最大周波数の2倍以上の周波数でサンプリングする必要がある
  3. 復元可能性: 条件が満たされていれば、理論的に完全な復元が可能
  4. エイリアシング: 条件が満たされない場合、エイリアシングが発生し、復元不可能

実用的な考慮事項

実際のシステムでは、以下の点を考慮する必要がある。

  • 理想的な低域通過フィルタ: 復元時に使用するフィルタは理想的な特性を持つことはできないため、実用的には F_s > 2F_max の関係が必要
  • エイリアシング防止フィルタ: A/D変換前に、ナイキスト周波数以上の成分を除去する必要がある
  • 量子化誤差: 実際のシステムでは、A/D変換時の量子化誤差も考慮する必要がある

ナイキスト周波数

ナイキスト周波数の定義

ナイキスト周波数 F_N [Hz] は、サンプリング周波数の半分の値として定義される。

F_N = F_s/2

ナイキスト周波数の重要性

ナイキスト周波数は、サンプリング定理において重要な役割を果たす。

  • 復元可能な周波数範囲: -F_N < F < F_N の範囲の周波数成分は、サンプリング定理が満たされていれば完全に復元可能
  • エイリアシングの境界: F_N を超える周波数成分は、低周波領域に折り返される(エイリアシングが発生)
  • フィルタ設計の基準: アナログプリフィルタやアナログポストフィルタのカットオフ周波数の基準となる

具体例

  • サンプリング周波数: F_s = 4000 Hz → ナイキスト周波数: F_N = 2000 Hz
  • サンプリング周波数: F_s = 8000 Hz → ナイキスト周波数: F_N = 4000 Hz
  • サンプリング周波数: F_s = 44100 Hz → ナイキスト周波数: F_N = 22050 Hz

サンプリング定理との関係

サンプリングされる連続時間信号の最大周波数成分がナイキスト周波数より小さい場合、サンプリング定理が満足される。

F_max < F_N が成り立てば、F_s ≥ 2F_max も自動的に満たされる。

サンプリング定理とディジタル信号処理システムの関わり

ディジタル信号処理システムの概要

ディジタル信号処理システムは、アナログ信号をディジタル信号に変換し、処理を行った後、再びアナログ信号に変換するシステムである。サンプリング定理は、このシステムの設計において重要な役割を果たす。

アナログ入力信号 u(t)
    ↓
アナログプリフィルタ(エイリアシング防止)
    ↓
標本化(サンプリング)・A/D変換(量子化)
    ↓
ディジタル入力信号 x(n) = {0, 2, 2, 0, -2, 1, ...}
    ↓
DSP(ディジタル信号処理)
    ↓
ディジタル出力信号 y(n) = {0, 1, 1, 0, -1, 0, ...}
    ↓
D/A変換・サンプルホールド
    ↓
アナログポストフィルタ(スペクトルコピーの除去)
    ↓
アナログ出力信号 v(t)

各ブロックの役割

1. アナログプリフィルタ(A/D変換の前段)

目的: エイリアシングの防止

システムに入力されるアナログ信号 u(t) がサンプリング定理を満たすようにするために、A/D変換を実行する前の段階において、u(t) のスペクトルをナイキスト周波数より小さい範囲に帯域制限する。

機能:

  • ナイキスト周波数(F_s/2)以上の周波数成分を除去
  • 理想的な低域通過フィルタとして動作(カットオフ周波数: F_s/2)
  • エイリアシングの発生を防止

重要性: このフィルタがないと、入力信号に高周波成分が含まれている場合、エイリアシングが発生し、元の信号を復元できなくなる。

2. 標本化(サンプリング)・A/D変換(量子化)

標本化: 連続時間信号を離散時間信号に変換(サンプリング周波数 F_s でサンプリング)

A/D変換: アナログ値をディジタル値に量子化(量子化誤差が発生)

注意: サンプリング定理が満たされていることが前提

3. DSP(ディジタル信号処理)

ディジタル信号に対して各種処理(フィルタリング、増幅、変調など)を実行

4. D/A変換・サンプルホールド

D/A変換: ディジタル値をアナログ値に変換

サンプルホールド: 各サンプル値を一定時間保持(階段状の信号が生成される)

5. アナログポストフィルタ(D/A変換の後段)

目的: スペクトルコピーの除去

サンプリングによって生じたスペクトルのコピーを除去し、ナイキスト周波数より小さい周波数成分だけを抽出して出力する。

機能:

  • 理想的な低域通過フィルタとして動作(カットオフ周波数: F_s/2)
  • サンプルホールドによる階段状の信号を滑らかな連続信号に変換
  • 高周波成分(スペクトルのコピー)を除去

重要性: このフィルタがないと、出力信号に不要な高周波成分が含まれ、元の信号を正確に復元できない。

フィルタの種類

上記の2つのアナログフィルタは、どちらも低域通過フィルタ(LPF: Low-Pass Filter)または帯域通過フィルタ(BPF: Band-Pass Filter)として、ディジタル信号処理システムに組み込まれている。

  • 低域通過フィルタ: 0 ~ F_s/2 の範囲の周波数成分を通す
  • 帯域通過フィルタ: 特定の周波数帯域のみを通す(特定の周波数範囲の信号を扱う場合)

日常生活の必需品とサンプリング定理との関わり

従来の電話(ガラケー等)のサンプリング周波数: 8 kHz

音声信号の特性:

  • 人間の声がもつ周波数成分は、0.3 kHz ~ 3.4 kHz の領域に集中している
  • 最大周波数成分: F_max = 3.4 kHz

サンプリング周波数の決定:

  • サンプリング定理より、ディジタル信号処理を用いて人間の声を扱うためには、少なくとも (3.4 × 2) kHz = 6.8 kHz 以上のサンプリング周波数が必要
  • 実際のシステムでは、マージンを考慮して F_s = 8 kHz が採用されている
  • ナイキスト周波数: F_N = 4 kHz

フィルタ設計:

  • アナログプリフィルタ: 4 kHz 以上の成分を除去
  • アナログポストフィルタ: 4 kHz 以上の成分を除去

音楽CDのサンプリング周波数: 44.1 kHz

音声信号の特性:

  • 人間の耳が聴きとれる音の周波数の範囲(可聴領域)は 20 Hz ~ 20 kHz
  • 最大周波数成分: F_max = 20 kHz

サンプリング周波数の決定:

  • サンプリング定理より、ディジタル信号処理を用いて音楽信号を扱うためには、少なくとも (20 × 2) kHz = 40 kHz 以上のサンプリング周波数が必要
  • 実際のシステムでは、マージンを考慮して F_s = 44.1 kHz が採用されている
  • ナイキスト周波数: F_N = 22.05 kHz

44.1 kHz が選択された理由:

  • ビデオ信号(NTSC: 60 Hz、PAL: 50 Hz)との互換性を考慮
  • 60 Hz × 735 = 44.1 kHz(NTSC との互換性)
  • 50 Hz × 882 = 44.1 kHz(PAL との互換性)
  • これにより、オーディオとビデオの同期が容易になる

フィルタ設計:

  • アナログプリフィルタ: 22.05 kHz 以上の成分を除去
  • アナログポストフィルタ: 22.05 kHz 以上の成分を除去

その他の応用例

  • デジタルオーディオ(高音質): 48 kHz, 96 kHz, 192 kHz
  • デジタルビデオ: 映像信号のサンプリング周波数は、映像の解像度やフレームレートに依存
  • 無線通信: 搬送波周波数や帯域幅に応じて適切なサンプリング周波数を選択

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Citation

unjuno, “デジタル信号処理8,” unjuno'sResearchLibrary, accessed October 8, 2026, https://archive.unjuno.org/items/show/121.

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